皆さん、学校で習ったことはどのぐらい覚えていて、どのぐらい日常生活で使えていますか?
日本の教育では、歴史ではゴロを合わせた年号を覚えさせられたり、算数では音に合わせて九九を覚えさせられたり、私たちは基本的には暗記型の教育を受けてきました。
今、「フレミングの法則」と聞いてそれがどういった法則であるか分かる人はそこまで多くないのかもしれません。そこで今回は、フレミングの法則について、どんな法則なのか、実際にどんな商品として活用されているのかなどを解説します。
フレミングの法則とは?
フレミングの法則には、左手の法則と右手の法則があります。左手の法則は、各指が上から導体にかかる力、磁界の方向、電流の流れる方向を表し、磁界の中で電流が受ける力の向きを表すための法則です。また、右手の法則は各指が導体の動いた方向、磁界の方向、電流の流れる方向の三つの向きを表し、磁界で運動する導体内に発生する電磁誘導の向きを表す法則です。
イギリスのジョン・フレミング氏という電気工学者が考案した法則であるため、フレミングの法則と呼ばれるようになりました。
用途
原理は理解したものの、実際にこの法則はどういったモノに活用されているのかピンとこないかもしれません。実はこんな商品に使われています。
モーター
自動車やゲームなど、日常的にいろんな場面で使われるモーターもフレミングの左手の法則に従って力が生じるのです。
タコジェネレータ
タコジェネレータは、フレミングの右手の法則を原理とする直流発電機で、回転速度に比例した力流電流を発生させます。
発電機
業務用はもちろん、家庭用もDIYやアウトドアなどに使われ、今や生活に欠かせないアイテムになっている発電機もタコジェネレータ同様、フレミングの右手の法則にのっとって、電流が流れる仕組みになっています。
スピーカー
もっと身近な商品、スピーカーにも実はこのフレミングの左手の法則が利用されているのです。