前日譚である新作ドラマ『ハウスオブザドラゴン』がついに放送開始となった、人気海外ドラマ『ゲームオブスローンズ』シリーズ。2011年~2019年までアメリカのテレビ局「HBO」で放送され、世界中で社会現象が起こるほどの人気を誇った作品です。
今回は、前日譚の公開を記念して『ゲームオブスローンズ』シリーズについて紹介していきたいと思います。
<目次>
ゲームオブスローンズの作品概要
- 題名:Game Of Thrones
- 原作:ジョージ・R・R・マーティン著『氷と炎の歌』
- 放送期間:2011〜2019年
- シーズン数:8シーズン
- エピソード数:73話
本作は、ジョージ・R・R・マーティンの小説『氷と炎の歌』を原作としており、ドラゴンやマンモス、亡者や巨人なども登場するファンタジー要素のある作品です。
ここで注意すべきなのは、ファンタジー要素があるものの物語の核となるのは、覇権争いなどを描いた人間ドラマだということです。中世ヨーロッパ風の世界を舞台に、王都を除いて七王国と呼ばれる「ウェスタロス」は、かつて独立した7つの国だった領地が統一されてできたものです。そして、階級の高い9つの名家が七国をめぐって戦いを繰り広げていきます。
ゲームオブスローンズのシーズン・エピソード紹介
『ゲームオブスローンズ』は、シーズン数が8つの全73話で構成、1話がおおよそ50分〜80分ほどある長編作品で、かなり見応えのある作品になっています。
- シーズン1:七王国戦記(全10話)
- シーズン2:王国の激突(全10話)
- シーズン3:戦乱の嵐・前編(全10話)
- シーズン4:戦乱の嵐・後編(全10話)
- シーズン5:竜との舞踏(全10話)
- シーズン6:冬の狂風(全10話)
- シーズン7:氷と炎の歌(全7話)
- シーズン8:最終章(全6話)
ウェスタロスの9つの諸名家について
「ゲームオブスローンズ」という作品を視聴する際に、頭に入れておきたい七王国と呼ばれる「ウェスタロス」の9つの諸名家について紹介していきます。
七王国なのになぜ諸名家は9つなのか?
元々7つの独立した国だった「ウェスタロス」。「島と川の王国」のハレン暗黒王が倒されてしまったため、2つに分かれてしまいます(この時点で8つの諸名家)。そして、新たにやってきたターガリエン王家も加わり9つになりました。
北の王国:スターク家
北部の領主であり、最大武力を誇っている。
山と谷の王国:アリン家
高巣城を山岳地帯に構えている。
島と川の王国:グレイジョイ家(鉄諸島)/タリー家
グレイジョイ家は、鉄諸島を支配する一門。タリー家は、ウェスタロスの南北を分ける河川地域を与っている。
嵐の王国:ターガリエン家(王都周辺)/パラシオン家
ターガリエン家は元王族だが、現在は自由都市・ペントスに亡命中。パラシオン家はウェスタロスを兄弟で治めている現王家。
岩の王国:ラニスター家
金持ちの名家。
リーチ王国:タイレル家
もうひとつの金持ち名家。
ドーン公国:マーテル家
ドーンの地の領主であり、ドラゴンに対抗する力を持っていると言われている。
他ドラマと一線を画す、ゲームオブスローンズの魅力
本作の魅力は、他の海外ドラマと違って「概念」に囚われていないことにあります。どういった点が従来の海外ドラマと異なるのか、少し説明していきましょう。
登場人物の多さ
どの作品にも言えることですが、登場人物の多さは視聴者に覚えてもらうためにも、比較的少なめに登場します。ゲームオブスローンズでは、公式ページの人物相関図を確認しながら観ることを推奨されるほど登場人物が多く、メイン級のキャラはいても"主役"は存在しません。そのため、多くの登場人物の視点で物語が進んでいきます。
現状をそのまま伝えるスタンス
ドラマなどを見ていると、時折入る解説のようなシーンがありますよね。「どのような状況なのか」、「何について話しているのか」、セリフやモノローグで語られるシーンです。本作「ゲームオブスローンズ」では、そういった詳細な説明はされず、"七王国の現状"をそのまま伝えるスタンスになっています。
ゲームオブスローンズ シーズン1のあらすじ
物語が始まるのは、北の国・ウィンターフェル。王の腹心である「王の手」ジョン・アリンが突然亡くなります。国王・ロバート一世(ロバート・バラシオン)は、ウィンターフェルの領主であり、親友でもあるネッド・スタークを後任にするためウィンターフェルを訪れます。渋々「王の手」の後任となることを承諾したネッドは、娘たち(サンサとアリア)を連れてロバート王と共に王都へと発ちます。
一方、高いところに登ることが大好きなネッドの次男ブランは、その日も塔に登って遊んでいました。そこで、ブランは衝撃的な事実を目の当たりにしてしまい、塔の上から突き落とされてしまいます。
ネッドが浮気してできた「落とし子」ジョン・スノウは、ネッドの妻であるキャサリンに冷たくあたられ、居心地の悪い生活を送ってきました。そこで、ジョンは「冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)」になるために北部へと旅立ちます。
七大王国大陸の海の向こう側には、王都を追放されたターガリエン家の末裔であるヴィセーリスとデナーリスの兄妹が暮らしていました。ロバートの反乱により王座を奪われた彼らは、王位を奪還するための策を企てていました。兄・ヴィセーリスは、王位奪還のために強い兵隊を手に入れようと、妹に対して、デナーリスドスラクの王カール・ドロゴとの結婚を強要します。この結婚でデナーリスには3つのドラゴンの卵が送られました。
様々な場所でそれぞれの思惑が動き始める「ウェスタロス」。これは、あくまで物語の序章に過ぎず・・・。
最後に
今回は、前日譚『ハウスオブドラゴン』も好評配信中の海外ドラマ『ゲームオブスローンズ』について紹介しました。多彩な登場人物が織り成す人間ドラマは、様々な思惑が交差して進んでいきます。是非、最後までこの物語の行方を見守ってください!