泥沼裁判|ジョニーデップと元妻の間に何があった?

泥沼裁判|ジョニーデップと元妻の間に何があった?

つい最近、ジョニーデップと元妻のアンバーハードの泥沼裁判に決着がつき、話題となりました。法廷に立ったジョニーデップは、心労のためか変わり果てた姿になり、驚きの声が上がっています。いったい、二人の間に何があったのでしょうか?

ジョニー・デップについて

世界最大の映画スターの一人とされているジョニーデップ 現在は、俳優・プロデューサー・ミュージシャンとして活躍しています。個性的な役柄を数多くこなしており、出演する作品は数々の興行収入の記録を叩き出し、大人から子供まで人気があります。また私生活では、パートナー関係にあった歌手兼女優のヴァネッサ・パラディと二人の子を授かっており、家族をとても大切にしている一面が度々メディアでも取り上げられていました。人柄やファンサービスの良さなども人気の理由の一つです。

アンバー・ハードについて

日本では、「結婚」という報道をきっかけにジョニーデップ 妻として知ったという方も多いのではないでしょうか。恋多き女優とも言われているほど、恋愛経験が豊富なことで知られているアンバーハード。しかし、ホラー映画からアクション映画まで幅広く適用できる演技力は、ファンからも絶賛されており、世界中で注目を集める女優のひとりです。また、2010年にバイセクシャルを公表し、同性愛をサポートする活動にも積極的に行っていることでも有名です。

二人の出会いから離婚まで

2011年の映画「ラム・ダイアリー」でジョニーデップの相手役に起用されたのが、当時24歳だったアンバーハード。当時はこれといった代表作もなく、本業よりもバイセクシャルを公表していることで知られている女優でした。年齢的にもキャリア的にも、ジョニーデップと相当な格差がありましたが、この共演をきっかけに二人は出会い、交際がスタートしました。交際時は、自由を求めるアンバーハードにジョニーデップが振られることもあり、彼女を振り向かせるためか驚愕のプレゼントをするなど、23歳年下美女にぞっこんの様子でした。短期間に何度も別れたり、復縁したりを繰り返す二人でしたが、2014年に婚約が正式発表され、2015年にロサンゼルスの自宅で結婚式を挙げて、めでたく夫婦となりました。

その後の二人はどこに行くにも一緒で、夫婦円満ぶりをアピール。しかし、突然何の前触れもなく、アンバーハードの「和解しがたい不一致」を理由に、わずか15ヵ月の結婚生活に終止符が打たれました。

離婚裁判の争点

アンバーハードは、離婚申請と同時にジョニーデップからのドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)被害を訴えました。裁判には暴力の証拠となる写真や動画が提出され、怒鳴りつける動画や写真が流出。ジョニーデップは、暴力に関して強く否定しており、証拠として提出したアザなどの写真は彼女が捏造した疑いがあると主張します。しかし、突然二人はメディアに対して、離婚の話し合いが決着したという共同声明を発表。「私たちの関係は極めて情熱的なものであり、緊迫したこともあったが、常に愛で結ばれてきた」という内容で、アンバーハードは離婚成立後に受け取る金銭を慈善団体に寄付すると発表。二人は和解し、離婚が成立しました。

2度目の泥沼裁判へ

離婚成立後、二人の泥沼裁判は幕を閉じたと思われましたが、話はここで終わらなかったのです。2年後、アンバーハードがワシントンポストに寄稿した記事の中で、名前は出さなかったものの「2年前、私はDVを代表する公人となった」とジョニーデップから暴力を受けたことを主張しました。

ジョニーデップはこの記事を「でっちあげだ」と主張し、アンバーハードを名誉毀損で訴えます。一方、アンバーハード側も結婚していた間に暴力を受けたことを繰り返し主張しており、お互いが一歩も譲らない裁判がスタートしました。アンバーハードは法廷で、自分が受けた暴力の内容を涙ながらに語りましたが、その証言は衝撃的でにわかに信じがたいものでした。

しかし、その後の発言でボロボロと矛盾が生じ、次々とアンバーハードにとって不利な証拠が集まります。極めつけには、和解金のほとんどを慈善団体に寄付していないことが明らかに・・・。公衆の面前で平気で嘘をつく人格が露になったことで、完全に世論はジョニーデップの味方となりました。そして、「家庭内暴力の訴えは虚偽だ」とする主張がほぼ認められ、約6週間にわたる泥沼裁判はジョニーデップの勝訴で幕を閉じたのです。

ジョニーデップ 現在の様子

離婚後のジョニーデップの6年間は苦しい日々でした。2020年にはイギリス紙「The Sun」に「妻を殴る人」と呼ばれ、この記事を名誉毀損だとして訴えています。この判決を受けて、映画「ファンタスティック・ビースト」のシリーズを降板するなど、失ったものは大きなものでした。

法廷に立った姿はジョニーデップ 若い頃の姿からは想像もできないほどおじさん化してしまい、ネットはざわめき立っていました。しかし、ジョニーデップは判決後に「この6年間を取り戻してくれる判決だ。真実を述べることは、子どもたちや私を信じてくれた人たちに対しての責任だった。それが達成できて今は安心している」と声明を出しています。

家庭内暴力疑惑が晴れたことで、ようやく本格的にキャリアを再開させることができるはず。空白の6年間を埋めるように、今後も活躍してくれることは間違いないでしょう。