釜堀師が千日回峰行、堂入りを達成し生き仏となる!

10月13日から千日回峰行の最大の荒行である「堂入り」を始めた釜堀師が21日午前1時53分、達成し生き仏となりました。
9日間、飲まず食わず眠らずといった荒行で戦後13人目の達成者です。
しかし、これで千日回峰行は終わったわけではありません。
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千日回峰行「堂入り」とは

延暦寺2
News 777より

釜堀師が千日回峰行を始めたのは2011年、4年かけて700日の修行を終えるとすぐに白装束に身をまとい「堂入り」の行に入りました。

「堂入り」とは比叡山の無動寺谷明王堂に9日間こもります。
この間は、四無行といって飲まない、食べない、眠らない、横にならずに真言を10万回唱えます。

一日1回、深夜仏さまに水をお供えするため堂から出ます。

詳しくはこちら
>>【比叡山】千日回峰行「堂入り」達成するか?!絶食不眠9日間

「堂入り」の目的は不動明王と一体となることで、達成すると生き仏として崇め奉られます。

生物学的に人間は3日間飲まず食わずで命を落とすことがあるので、人間の限界を超越した存在になるわけなんですね

自分はダイエットで断食をやったことがありますが、1日が限界でした。
それでも水は飲んでいたし夜はグーグー寝たので比べ物になりませんが・・・

堂入り達成の確率は50%の危険な行

無事に生きて達成する確率が50%のため、行に入る前に通称生き葬式という浄斎の儀を行いゆかりのある人達と食事をして別れを告げます。

このとき、行者は食べる動作のみ行うそうです。

この「堂入り」の行を行っている間は五感がさえわたり、線香の灰が落ちる音が聞こえるほどです。

体重は毎日1キロずつ減り、水分をとらないため血液がドロドロになるそうです。

まさに命がけの行ですね・・・
過去に命を落とした行者もいたそうです。

「堂入り」達成後の様子

堂入りから9日目の21日、釜堀師は小森秀恵(しゅうけい)大僧正から満行の照明を授かると、本尊の周りを3周まわります。

9日ぶりに口にしたのは「朴の湯」という朴の葉のお茶を飲む儀式ででした。

そして、午前1時53分に鐘の音が鳴る中「堂」より出てこられました。

両脇を僧侶に支えられながらゆっくりですが、しっかりとした足取りだったそうです。

600人ほどの信者の経を読む声が響く中をゆっくりと歩き進む釜堀師
すこし憔悴しているようにもうかがえましたが、しっかりと歩いていました。

信者の方の中には涙ぐむ人もいたそうです。

ニュースでその様子を見たのですが、その姿は内面の力強さを感じられずにはいられませんでした。
きっとその場にいたら思わず手を合わせただろうと思います。

本当に無事に達成できてよかったです(´;ω;`)

生き仏として當行満阿闍梨と称される

不動明王と一体化を達成し、生き仏として信仰の対象になった釜堀師は「當行満阿闍梨」と称されます。

それでもまだ、千日回峰行の修行は終わっていません
1000日のうち、700日が終わったので残り300日また歩くのです。

順調にいけば2017年9月に満行となります。

てっきり、これで千日回峰行の修行は終わりかと思ったら違うんですね!

釜堀師の「堂入り」達成のニュースに感動した人も多かったようです

本当に無事に達成されてよかったです
まだあと300日の修行が残っているようなのでこちらも無事に満行されることを願っています。

このような強靭な精神力を持った釜堀師の講演会などがあったら聞いてみたいですね(*´ω`*)

過去にこの千日回峰行を満行された塩沼亮潤大阿闍梨がいます。

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現在は、宮城県仙台市にある慈眼寺を開山され住職を勤められています。

毎月第1・第3 日曜日の午後1時より、塩沼亮潤大阿闍梨による護摩祈祷と法話があるそうです。

不動明王と一体化した生き仏の塩沼亮潤大阿闍梨のお姿を拝めるんですね~
どんな法話が聞けるのでしょうか?

>>慈眼寺のホームページはこちら

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました♪